文化政策,各種報告書

 当センターでは、2020年9月に、県内の自治体職員で構成する「文化政策における参加・協働の在り方に関する研究会」(座長:三重大学教育学部 山田 康彦 特任教授)を設置し、約1年半にわたって、文化振興事業の現場の実状や課題を踏まえたこれからの文化芸術の役割や自治体文化政策の在り方について研究を進めてきました。
 このたび、活動の内容を取りまとめた報告書を発行しました。会員の皆様には近日発送予定です。

-報告書目次-
 はじめに

 文化政策における参加・協働の在り方に関する研究会について
 1 研究の目的
 2 研究会の構成
 3 座長プロフィール
 4 研究会の活動内容経過

 第1章 文化政策を取り巻く状況
 1 国の動向(文化芸術関連法令の制定等)
 2 自治体の動向(条例・計画の策定状況)
 3 自治体文化政策現場の状況と課題

 第2章 文化芸術及び文化政策に関わる各種調査結果の考察
 1 文化芸術及び文化政策に対する住民の意識について
 2 文化芸術活動への参加・経験について
 3 各種調査結果を踏まえた考察

 第3章 他の自治体の取組事例(先進事例視察)
 1 香川県丸亀市における取組事例
 2 青森県八戸市における取組事例

 第4章 自治体文化政策の方向性の提言
 1 文化芸術の社会的価値に注目した取組
 2 気軽に楽しく参加できる企画や仕組みづくり
 3 活動を創出・継続するための仕組みづくり
 4 行政職員の意識改革

 第5章 提言を反映させた事例集の作成

 おわりに

 別添資料
 参考文献・資料

公共施設・インフラ老朽化,各種報告書

 高度成長期に集中的に整備された公共施設・インフラが老朽化して一斉に更新時期を迎えつつある中、これらを現状のまま維持し続けることは困難であることが懸念されており、各自治体において「公共施設等総合管理計画」「個別施設計画」に基づき公共施設マネジメントの取組が進められていますが、厳しい財政事情や住民との合意形成等の難しい課題に直面しています。
 これらの課題の解決や実効性のある取組の推進を目的として、様々な公共施設マネジメントの取組に関する調査・考察や、普及啓発・情報共有のための活動等による研究を行いました。
 このたび、活動の内容を取りまとめた報告書を発行しました。会員の皆様には近日発送予定です。

-報告書目次-
 はじめに

 第1章 公共施設等の老朽化問題と公共施設マネジメント
 1 公共施設等を取り巻く状況
 2 今後の公共施設等の更新費用の見通し

 第2章 公共施設マネジメントの課題
 1 県内自治体へのヒアリングの実施
 2 ヒアリングにより抽出した課題

 第3章 三重県地方自治研究センターでの取組
 1 講演セミナーの実施
 2 その他の取組(三重県内の廃校施設利活用事例調査)
 3 まとめ

 おわりに

 参考文献・資料

公共施設・インフラ老朽化,セミナー 講演会 シンポジウム

 2021年11月5日(金)、三重地方自治労働文化センター4階大会議室において、三重県地方自治研究センター研究セミナーを開催しました。公共施設・インフラ老朽化問題と公共施設マネジメントの取組の課題をテーマとした本セミナーでは、名古屋大学 大学院環境学研究科 教授 小松  尚 氏を講師にお迎えし、「ポストコロナで求められる公共施設マネジメントの進め方」と題したご講演をいただきました。

 小松教授からは、老朽化した公共施設が今後一斉に更新時期を迎える中で、人口減少・少子高齢化に伴い担い手と財源が否応なく減少していくという状況において、これまでと同じ規模や数の公共施設を再整備することは困難であり、従来の施設整備の発想ではなく、地域の複数の課題を掛け合わせて解決していくという発想で公共施設の在り方を考えていく必要があること等についてご説明とご考察をいただきました。
 さらに、亀山市や松阪市等の三重県内の自治体を中心に小松教授がこれまで関わられてきた公共施設再編の事例を、具体的な取組内容や資料、実際の写真等を交えながらご紹介いただいたほか、「やる気になる魅力的なモデル」づくりの重要性、身近な成功モデルの活用、コロナ後の公共施設の役割等、様々な観点から多くのご提言をいただきました。