セミナー 講演会 シンポジウム,地域自治組織

近年、地域住民や団体、行政等、地域全体で協力して地域づくりを行っていくために、
「地域自治組織」「地域運営組織」「小規模多機能自治組織」といった総称で呼ばれる
仕組みを構築する動きが、全国的に活発化しています。

そこで、三重県地方自治研究センターでは、平成27年12月に「地域自治組織と自治体の
在り方研究会」(座長:四日市大学学長・岩崎恭典教授)を立ち上げ、地域自治組織が
よりよい活動を行えるために自治体はどう関わるべきか、約1年間に亘り議論を続けて
きました。

そして、去る平成29年1月13日(金)に、「第6回地域自治組織と自治体の在り方研究会」を
開催し、これまでの議論の結果等をまとめた報告書について、最終確認を行いました。
報告書は2月中旬以降に発行予定です。本HP上でも公開いたします。

また、平成29年2月16日(木)には、小規模多機能自治推進ネットワーク会議との共同開催で、
「地域自治組織と自治体の在り方研究報告会 及び 小規模多機能自治推進ネットワーク会議
東海ブロック会議」を開催いたします。

当日は、研究会座長による総括講演、ネットワーク会議事務局による全国の情勢報告、
ワークショップも行い、会場全体で課題と対策について考える機会にしたいと思います。
参加ご希望の方は、下記チラシをご参照いただき、FAXまたはメールにてお申し込みください。

※応募者多数の場合は、当センター及び小規模多機能自治推進ネットワーク会議の会員の方
優先になりますので、あらかじめご了承ください。


報告会及び東海ブロック会議チラシ.PDF

 

セミナー 講演会 シンポジウム,その他

2016年12月11日(日)『協働・協創のまちづくりシンポジウム2016 ~対話(ダイアローグ)による協働のまちづくり~』に参加させていただきました。

まず会場が、さいくう平安の杜(三重県多気郡明和町斎宮2800)ということで、いわゆる“会議とは違うんだ”という意図を感じさせるものでした。会場の設定も対話を目指す上で大切な事なのです。

会場には50人ほどの住民が集まりました。多くは地域自治組織やNPO法人でしたが、津市都市政策課の職員の姿があったことが、津市の住民として素直に嬉しく思いました。

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基調講演には 西原 茂樹氏(静岡県牧之原市 市長)が登壇し、『市民との対話による協働のまちづくり』というテーマでご講演いただきました。
西原氏は、2005年の合併時に市長として当選し「対話による協働」を直向きに進めてこられた方で、「市民参画と協働」により、2015年のマニフェスト大賞 首長グランプリ を受賞されています。
牧之原市では、住民自らがファシリテーターを務め、産業、子育てなど、さまざまな分野でワークショップを開催し、その意見を市の政策に反映させる仕組みを構築されました。
今回は、現在「住民との対話の全国モデル」とまで言われるまでの、試行錯誤の歴史について経験を踏まえたお話をいただきました。

三重県でも今、しっかりと「対話する」とはどういう事かを考え、実践できる風土を培っていく必要性を感じたシンポジウムでした。

※牧之原市「男女協働サロン」

(主任研究員 栗田)

その他

2016年11月29日(火)
「フューチャーセンターの社会実装に関する研究」第1回研究会を開催しました。
さて、フューチャーセンターとは何か?今は一言で説明することはできませんが、たとえばある分野の課題は、別の分野の課題とも関連性があることがあります。 当事者だけの議論ではこれまで解決できなった課題は、部外者を入れた会話からヒントが見えることがあります。
しかし、いざ連携しようと考えたときに、具体的にどうすればいいのか分からいと思うのです。
つまり簡単にいうと『産官学民が連携できる仕組み』がフューチャーセンターの基本的な考え方なのです。

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第1回は、フューチャーセンターとはどういったものかイメージしていただきやすいよう、池山座長によるデモンストレーションを行いました。今回は「未来シナリオ」という手法を体感いただきました。
皆さんほぼ初対面であるにもかかわらず、会話が進み、笑いが起き、考えたことの無いような発想が生まれたようでした。

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研究員名簿

◆これまでの経過
本年4月に、中間支援組織の課題についてヒアリング調査を行いました。その中で「産官学民」の連携がキーワードとして現れてきました。
そこで、5月25日に皇学館大学助教 池山 敦 先生にご相談させていただき「フューチャーセンターの仕組みを三重県に取り入れよう」という方向性が決まりました。
この時点で、松阪市中間支援組織の指定管理者でもある特定非営利活動法人 Mブリッジの米山理事長にもご協力をお願いし、「共同研究会議」という機関で意見交換を始めました。

その後、各種団体に研究の趣旨説明と研究会への参加のお願いに伺うと同時に、「徳島大学フューチャーセンター A.BA」と「京都府立大学、京都中小企業家同友会 共同研修」に視察に伺いました。

10月5日(水)に「フューチャーセンターの社会実装に関する研究」説明会を開催し、皆様のご理解をいただきながら研究会初日を迎える事が出来ました。

これから産官学民の連携の仕組みを、産官学民で模索していきたいと思います。
皆様のご理解とご協力をよろしくお願いします。

(主任研究員 栗田)