セミナー 講演会 シンポジウム,働き方改革

 2019年9月11日(水) 三重県地方自治研究集会を開催しました。最初に主催者である自治労三重県本部 長澤中央執行委員長から、「超高齢化社会を迎えるにあたって、本日の研究集会、そして、自治研活動が『住民のための質の高い行政』を進めていく素地となることを期待している。」との挨拶をいただきました。

 基調講演は、公益財団法人地方自治総合研究所 主任研究員 今井 照氏による『どうなる? これからの自治体』というテーマでご講演いただきました。「人口減少社会に直面しようと、目の前にいる住民の生命と安全を確保し、市民生活や地域社会が明日も持続可能なものにすることが自治体の使命」という変わることのない自治体の役割をわかりやすく説明いただく一方、人口減少社会に対する国策の問題点についてお話いただきました。

 午後からは、当センター主任研究員 林から「公務職場における働き方改革の推進について」というテーマで、「公務職場における働き方改革研究会」において議論した持続可能な行政運営の方向性について報告しました。また、働き方改革のゴールをめざすために試作したロードマップと、そのロードマップの中の一部である「効率的な事務処理改善」や「職場のコミュニケーション改善」についても発表を行いました。

 ワーキンググループによる3つの報告の後、自主レポートの中から最優秀賞を受賞された、津市職員労働組合から報告をいただきました。
 津市職員労働組合の報告のテーマは「津市職員組合保育分会の取り組み~認定こども園の開園に向けて~」です。保育職場においては、人員の配置や時間外勤務等の課題がある中、2019年の認定こども園開園に向けて調査や意見交換会を実施し、こども達のためによりよい職場環境を整える取組を行ったという内容でした。

ご出席いただいた皆様、ありがとうございました。

機関紙「地方自治みえ」

『地方自治みえ』第327号(2019年9月)を発行しました。
会員の皆さまには発送しています。

【今月号の内容】
「地方自治体におけるデータ・サイエンスの導入について」
三重大学 教育学部教授 萩原 克幸 氏

地域ブランド

 三重県地方自治研究センターでは、この度「地域ブランド化の取組研究会~ データ分析による産官学民による実践~ 」を設置しました。 本研究会では、皇學館大学 教育開発センター 助教 池山 敦様を座長に、三重大学 教育学部 教授 萩原 克幸 様を研究アドバイザーに迎え、研究会メンバー(津市、松阪市、鈴鹿市、亀山市)と、地域ブランド化を進めるためにデータ分析を使い、加えて、政策評価に組み入れることで事業のPDCAサイクルをより効果的・効率的に行う取組を実証的に研究を進めていきます。
  第1回研究会(9月26日)は、 池山様の進行のもと、 研究会のテーマとして掲げた「三重県の茶」について、地域ブランド化における課題について話し合いを行いました。また、萩原様より データ分析についての統計講義 を行っていただき、 EBPM(Evidence-based Policy Making、証拠に基づく政策立案) に向けて、統計の基礎を学びました。
今後は、モデル事業実施のため市場調査や企画を行いつつ研究に取り組んでまいります。