地方分権,セミナー 講演会 シンポジウム,研究活動

 2023年1月24日(火)、三重地方自治労働文化センター4階大会議室において、研究セミナーを開催しました。
 「地方分権改革の在り方研究会-コロナ禍を契機として考える-」の研究活動の一環として開催した本セミナーは、内閣府地方分権改革推進室の職員を講師にお迎えし、「提案募集方式で改善 職場や地域の課題」と題して開催しました。本セミナーでは2014年から継続して行われている地方分権改革の手法である提案募集方式の理解促進を目的として開催しました。内容としては、提案募集方式の概要説明等の講義形式と提案を行う際の流れを体験するグループワークの2部構成で実施しました。
 講義では、提案募集方式のメリットとしては①多様化した地域ごとの実情にあった課題解決ができること、②業務削減や効率化につながること、③職員の人材育成につながることの3点を挙げられたほか、提案募集方式に取組む上で参考となるお話をいただきました。
 グループワークでは、セミナー受講者が事前に取り組んだ事前課題シートを基に、実際に提案募集方式に取り組む際の流れであるステップ1「地域の課題・支障事例の把握」、ステップ2「根拠規定を読み返す」、ステップ3「解決方法を考える」ステップ4「提案の概要作成」に沿って議論を行い、提案内容を検討しました。グループワーク終了後には、各グループで検討した提案内容を発表し、内閣府より質疑応答や提案内容に対する助言が行われ、これからの提案募集方式の活用促進に繋がる充実した内容になりました。
 

講義の様子
グループワークの様子

地方分権

 「地方分権改革の在り方研究会-コロナ禍を契機として考える-」では、オンラインヒアリング調査等これまでの活動を踏まえ、自治体の係長級の職員に見ていただくこと(係長級の職員でなくとも参考にしていただける内容ですので是非見てください!)を想定して提案募集方式の理解促進を目的とした動画を作成しました。
 動画は3本ありますが、多忙な自治体現場においても見ていただきやすいように、動画1本あたり約5~7分の時間で作成しました。
 ご視聴いただき、提案募集方式の活用のきっかけとなれば幸いです。

動画1本目(この仕事!実はやり方を変えられるかも!? 導入編 動画時間5分2秒) 
https://youtu.be/59bIuYMc7mE
動画2本目(この仕事!実はやり方を変えられるかも!? 提案募集方式 前編 動画時間6分32秒) 
https://youtu.be/eUB1JwUthiQ
動画3本目(この仕事!実はやり方を変えられるかも!? 提案募集方式 後編 動画時間7分38秒) 
https://youtu.be/ChBjiMrXCTY

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文化政策,各種報告書

 当センターでは、2020年9月に、県内の自治体職員で構成する「文化政策における参加・協働の在り方に関する研究会」(座長:三重大学教育学部 山田 康彦 特任教授)を設置し、約1年半にわたって、文化振興事業の現場の実状や課題を踏まえたこれからの文化芸術の役割や自治体文化政策の在り方について研究を進めてきました。
 このたび、活動の内容を取りまとめた報告書を発行しました。会員の皆様には近日発送予定です。

-報告書目次-
 はじめに

 文化政策における参加・協働の在り方に関する研究会について
 1 研究の目的
 2 研究会の構成
 3 座長プロフィール
 4 研究会の活動内容経過

 第1章 文化政策を取り巻く状況
 1 国の動向(文化芸術関連法令の制定等)
 2 自治体の動向(条例・計画の策定状況)
 3 自治体文化政策現場の状況と課題

 第2章 文化芸術及び文化政策に関わる各種調査結果の考察
 1 文化芸術及び文化政策に対する住民の意識について
 2 文化芸術活動への参加・経験について
 3 各種調査結果を踏まえた考察

 第3章 他の自治体の取組事例(先進事例視察)
 1 香川県丸亀市における取組事例
 2 青森県八戸市における取組事例

 第4章 自治体文化政策の方向性の提言
 1 文化芸術の社会的価値に注目した取組
 2 気軽に楽しく参加できる企画や仕組みづくり
 3 活動を創出・継続するための仕組みづくり
 4 行政職員の意識改革

 第5章 提言を反映させた事例集の作成

 おわりに

 別添資料
 参考文献・資料