セミナー 講演会 シンポジウム

会員各位

― 三重県地方自治研究センター「働き方改革講演会」 ―

民間企業での取り組みを知る機会として、働きやすい三重県を考える機会として下記のとおり講演会を開催いたします。
一人ひとりが考え、行動することで職場の風土をより良いもの変えるきっかけとなればと思っています。是非ご参加くださいますようご案内いたします。

■日 時:2018年1月15日(月) 13:00~16:45(受付 12:30~)
■講 師:
・柴田 佐織 氏(株式会社エムワン 人事部課長、株式会社CREA 代表取締役)
・米山 哲司 氏(特定非営利活動法人Mブリッジ 代表理事)
■場 所:三重地方自治労働文化センター 4階大会議室(津市栄町2丁目361番地)
■対象者:三重県内市町職員 三重県地方自治研究センター会員 等
■参加料:無料
■主 催:三重県地方自治研究センター

働き方改革講演会 参加申込書

セミナー 講演会 シンポジウム,空き家問題

2017年12月7日(木)、三重地方自治労働文化センター4階 大会議室において、
「第1回 空き家問題をまちづくりから考える講演会」を開催しました。

自治体担当職員をはじめ、多数の方がご参加くださいました。

はじめに、特定非営利活動法人 尾道空き家再生プロジェクト 代表理事 豊田 雅子 氏 より
「尾道空き家再生術」と題した、ご講演をいただきました。
豊田氏が立ち上げた同プロジェクトでは、再生した空き家を使用し、空き家に関する情報交換等を行う「尾道空き家談義」を開催したり、歴史的な街並みを残す尾道で、尾道の建築の魅了再発見と再生現場への参加ワークショップ等を行っている「尾道建築塾」を開催したりと様々な活動を行っており、空き家再生を通じて人と人との繋がり、地域との繋がりを強く感じる内容でした。

つづいて、三重大学大学院 工学研究科 建築学専攻 准教授 浅野 聡 氏より
「成長する未来を描く近代都市計画の行き詰まりと新展開 -まちづくりの潮流から考える空き家問題-」と題した、ご講演をいただきました。
浅野先生からは、現在、各市町が取り組んでいる空き家対策が、目の前の問題への対処療法になっていないか。空き家は今後加速度的に増え続けていく中で、短期的だけではなく、10年20年先を見据えた中長期的な対策もセットにして考えていくべきであるとありました。
また、まちづくり・都市計画から空き家問題を考えると、活用価値の高い住宅(立地の良さ、地域風土に合っている伝統的木造建築など)は、除却せずに活用する仕組みをつくる、空き家の全体数を見ると活用の難しい住宅の方が多いのが現実であり、放置せず適切に除却できる仕組みをつくる、これからは過剰な住宅供給・市街地化拡大をとめて、縮減社会を前提に中長期的に市民が暮らしやすいコンパクトなまちへ時間をかけて再編成していくことが大事であるとのお話がありました。

尾道空き家再生プロジェクトのように、地域で活動されている団体の取組みが、空き家の再生に限らず人と人との繋がりからコミュニティの場ができて、地域が活性化していくこと。各自治体において地域の実情に応じた空き家対策計画が策定されてきていますが、福祉や教育等も考えた総合的な施策で対応していくこと。
ご講演いただいた内容は、空き家問題だけでなく、地域の取組み、施策のあり方など自治体として大いに考えさせられる内容であったのではないかと感じました。

(主任研究員 大川)

 

セミナー 講演会 シンポジウム

2017年12月11日(月)『みえ就労ミライサミット』を開催しました。

「働きたくても就職できない若者」と「若者の採用に苦労する企業」はマッチングできるはずです。まずはお互いに対話し、理解する事が必要です。そしてオール三重で「すべての人がいきいきと働ける三重県」を目指し、意見交換、相互理解を目的に開催しました。

コーディネーターにお迎えした 埼玉大学 基盤教育センター 石阪督規教授 からは次のようにご挨拶いただきました。
「数年前にも色んな理由で就職できない若者たちがいた。就職に向けて、どんなに若者の事情をうったえても、最終的に企業の気持ちが変わらないと、採用基準が変わらないとなかなか難しい状況だった。 みえ若者就労支援ネットワークにも参加しているが、支援者や当事者を中心とした動きの中で支援を考えていた。今回、改めて企業に参加いただいて、地域の中で若者を取り巻く環境をどのように考え、整理していくか、そこを考えていきたい。」

その後、「就労困難者の雇用創出プロジェクト」、「就活応援カフェ~企業と若者が出会う場所~」の報告を行い、「地域若者就労サポートステーション」からも現状について報告いただきました。
石阪先生の講演のあと、参加者全員でロールプレイングとして「若者」「自治体」「企業」「若者支援者」がどう考えているのか、グループワークを行いました。参加者が自身の属性以外の、例えば自治体職員が「若者」の視点から考えてみる、といった手法のなかで、それぞれに色々な気付きがあったようです。

閉会にあたり、当センター理事長から感想とお礼を申し上げ終了となりました。

「何が幸せか?」 結局、自分が何を信じるか、ということだと思います。最近は、生きにくい世の中になってきたと感じます。それは、経済のスピードが速くなってきたのではないか、ゆっくり生きていく事が出来なくなってきたのではないかということ。もう一つは、許容量がなくなってきた。「しなければならない」「これが正しい」と言う人が多くなってきたように感じます。「働くこと」「幸せ」そんなことを考える時間となりました。本日のご参加ありがとうございました。

(主任研究員 栗田)