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11月4日(日)~5(月)郡上市白鳥町にある石徹白地区に行ってきました。

石徹白は岐阜県と福井県の県境に位置し、一晩に1.5mの雪が降ることもある豪雪地帯です。

人口は276人、世帯数110戸で65歳以上が約50%を占める高齢化の進む最奥の集落です。古くは白山信仰とともに歩んだ歴史と文化を持ち、きれいな水と空気に恵まれた豊かな風土を活かし、地域づくりに取り組んでいます。

 

今回は、石徹白地区地域づくり協議会の事務局である平野彰秀さんに地域の説明をしていただきました。平野さんは、もともと岐阜県岐阜市の出身。東京の大学でまちづくりを研究した後、岐阜へUターン。

その後「自然とともに暮らすことのできるまちづくり」を目指し、2011年秋に石徹白へ移住。この村では平野さんの活動をきっかけに少しずつではありますが、移住者が増えていると言います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

近年の地域づくりの活動のひとつとして農業用水を利用した小水力発電があります。

石徹白の小水力発電施設の特徴は、行政や企業ではなく地元とNPOが主体となって取り組んでいるところです。

現在は2箇所で稼働しており、1箇所は直径3,000㎜の上掛け水車で地域のシンボルとしてだけではなく、石徹白の特産品の開発や製造を行う農産物加工場へ電力を供給しています。

 

 

もう1箇所は、螺旋型水車で2009年6月に運転を開始し、2年間大きなトラブルもなく、24時間365日稼働しています。発電した電気は隣接したNPOの事務所へ供給されています。

 

 

この日は、2年に1度の「石徹白ふれあい文化祭」が開催されており会場は大いに盛り上がっていました。

同時に「子育て移住応援!田舎に泊まろう」という企画で移住体験に来ている家族も多数参加していて人の温もりを感じられるイベントでした。

機関紙「地方自治みえ」

『地方自治みえ』第244号(2012年10月)を発行しました。会員の皆さまには発送しています。

 今月号の内容は次のとおりです。

p1~2. 住民自治協議会の活動について 三重県地方自治研究センター  (主任研究員 森本 智也)

 三重県伊賀市比自岐地区におけるまちづくりについて、研究員の視点で紹介します。

P3. <まちづくり研究事業> 伊賀市比自岐 コスモス祭り

 まちづくり研究事業の一環として、伊賀市比自岐のコスモス祭りの様子を紹介します。

P3~4. 【報告】シンポジウム 「一括法条例化と地域ガバナンス」 

 地域主権一括法の施行を受けて、自治体での条例制定等をテーマとしてシンポジウムが行われました。

 地方自治みえ244号

セミナー 講演会 シンポジウム

10月19日(金)~21日(日)兵庫県神戸市(国際展示場ほか)にて第34回地方自治研究全国集会が開催されました。

今回のテーマは「創ろう、市民自治のゆたかな社会 つながり、支えあい、地域で創ろう私たちのまち」ということで、1日目 全体集会では山崎亮氏(コミュニティデザイナー・京都造形芸術大学教授)の記念講演がありました。山崎教授は島根県隠岐にある海士町で取り組んだ住民参加型の総合計画づくりを事例に地域のコミュニティづくりについてお話されました。

その後「みんなが主役の地域のコミュニティ」と題してパネルディスカッションが行われました。パネルディスカッションでは、「まちづくり」に必要な地域力の重要性について再確認しました。行政主体で行うのではなく、それぞれの地域事情に見合った政策こそが本来のまちづくりだと感じました。

 

2日目は、分科会が行われ写真は第13分科会の様子です。

テーマ「地域で再生可能な自然エネルギーを考える」

福島第一原発の問題から、太陽光、小水力、バイオマス等の再生可能エネルギーを活用した、今後の地域経済・産業のあり方等について、各研究グループからの発表を交えた議論が行われました。

 

3日目の全体集会は、「脱原発で新しい地域社会をつくる」をテーマにコーディネーターとしてアイリーン・美都子・スミス氏(グリーンアクション代表)、またパネリストとして飯田哲也氏(環境エネルギー政策研究所所長)、片山善博氏(慶応大学教授・元鳥取県知事)、上原公子氏(脱原発をめざす首長会議事務局長・元国立市市長)によるパネルディスカッションが行われました。舞台と会場との共有を大切にした進行で一体感のある雰囲気でディスカッションが行われました。