その他

複雑化する社会課題をどのように解決していくか。これからの時代では、“多様な性質を持ったみんなで”解決していこうとしています。
当センターでは、異業種(産官学民)連携の仕組みとして「フューチャーセンター」についての研究を7月から開始しました。

今回、徳島大学に設置されたフューチャーセンター「A.BA(アバ)」に視察に伺い、地方創生センター長のお話を伺うことができました。
フューチャーセンターとは何か?徳島大学フューチャ-センターの定義を引用すると次のとおりです。

『未来志向で対話し、変化を起こして行く“場”、従来のアプローチでは対処できない社会課題を解決するイノベーションプラットフォームとして、所属や立場の異なる多様な関係者が集まり、中長期的な目的設定のもと、新たなアイデアや解決手段を見つけ出し、実現に向けた共創、実践の場』

センター長は異業種と交流することで生まれる「関係性と関係性の間にイノベーションがある。」と語ってくれました。なぜ窓を広げて出会いを求めないのかと。
異業種間交流の仕組みこそフューチャーセンターであり、今必要なものにいくつもの可能性を作り出す仕組みなのです。

今回の視察では、フューチャーセンターの魅力と可能性を強く感じるができました。私自身も、こういった場で、多くの人と未来について語り合いたいと思います。

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三重県ではどのような空間を作り出し、どのようなメンバーと、どのような対話をすべきか。

今後、企業や行政など多様なセクターに呼びかけ、それこそ対話の中で共に「三重県版フューチャーセンター」を創造し、社会への実装を目指します。

(主任研究員 栗田)

その他

【就労困難者の雇用創出プロジェクト 経過報告】

昨今、働くことができない若者が増えています。
当センターでは東京未来大学 石阪教授を座長に、平成28年2月から調査研究を開始しました。

「就業構造基本調査」(総務省H24調査)によれば、三重県内では「就職を希望しているが現在無職の若者(15歳以上34歳以下)」は、なんと11,700人程度も存在しています。

そんな若者を支援している機関が「若者就業サポートステーション」です。
若者就業サポートステーションは三重県内4か所にあり、39歳までの無業の状態にある若者及びそのご家族・関係者を対象に、職業的自立に向けた支援を行っています。
カウンセリングや各種セミナーなど一人ひとりに応じた支援を行い、「はじめの一歩」を共に歩むために設立されています。

6月、7月に、支援の現場、若者就業サポートステーションの現状についてアンケート、ヒアリング調査を実施しました。
様々な現状や課題が分かってきました。

① 来所者の中には、何らかの障害、或いはそれに近い特徴を持つ若者が5割程度は存在する。
② できることは時間をかけた丁寧で地道な支援。
③ 企業への就労体験、或いは就職に至るまでの理解をお願いしたいが、企業と接点を持つことが困難。

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今回の調査を踏まえ、「支援現場」と「求人企業」でミスマッチが起こっていないか、それを確認する必要があるようです。
本プロジェクトでは今後、企業における若年層の採用について、調査を進めたいと思っています。

(主任研究員 佐々木・栗田)

三重県内の情報

2016年7月20日(水) みえ市民活動ボランティアセンター(アスト津 )で、第2回アスト・マインドラボ「【広報力up】切り口と表現が「集める力」のカギ」が開催されました。
アスト・マインドラボは三重県職員6名が有志で事務局を担っています。
今年で4年目を迎え、今回の講師は昨年度当センターでも「自治体職員バージョンアップ研修」でお世話になった米山哲司氏(特定非営利活動法人Mブリッジ理事長)です。
行政職員や事業主、学生と様々なセクターから50名以上の申し込みがあり、“広報”に対する意識の高さがうかがえました。
その内容について少しだけお伝えしたいと思います。

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・なぜ広報力が必要か
本来の魅力(100)を 伝える能力(50%)で 伝わる魅力は【50】
本来の魅力 (70)を 伝える能力(90%)で 伝わる魅力は【63】
つまり、広報力が無いと本来の魅力が引き出せていない

・広報とは何か
「誰かに何かを伝え行動を促す」こと

・キャッチコピーをつける
我々は日常生活にあふれる情報を消費できていない。
記憶に残るための広報が必要。
難しいことを難しく表現するのは簡単。
くすっと笑ってもらえるキャッチコピーをつける事で記憶に残りやすい。

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大切なことがうまく伝わらないのはとても残念なことです。
どうすれば伝わるのか、だれに伝えたいのか、何を伝えたいのか。
広報を行う時、まずはたっぷりと時間をとって考えてみてはいかがでしょうか。

(主任研究員 栗田)