子どもが学べる場「ひろばdeはじめてのボードゲーム」報告

2016年9月11日(日)に開催された「ひろばdeはじめてのボードゲーム」に、私自身もボランティアスタッフとして参加させていただきました。
当日は朝から多くの家族が参加され、ボードゲームを楽しんでいかれました。

年齢別に様々なボードゲームが用意されており、スタッフが上手くその子に応じた“気づき”に導けるよう考えられていたと思います。つまり、スタッフ側も参加者から気づきを得られ「教える」ことの難しさを学べる場でした。
私も実際に何家族かと遊んでみると、やはり同じ年齢でもかなり得意不得意に差が出ました。しかし上達も早いです。楽しみながら学べるというのは、やはりボードゲームならではの教育法だと感じます。
ただ、これからの教育教材として社会的にボードゲームが認められるには、残念ながらもう少し時間がかかりそうです。

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後日、主催の 特定非営利活動法人 津市NPOサポートセンター理事長 川北  輝 氏にお話を伺ったので紹介します。

 

◆対象者が2から5歳でしたが、子ども向けに開催されたのは理由があるのですか?
◇海外のボードゲームは知育ツール、コミュニケーションツールとして非常に優れており、低年齢からできるものが多いのに、それが知られていないのがもったいないなと思いました。
小学生になると学ぶ機会が増え、子どもたち自身で考え動き、自ら選択肢を増やしていくことができるのですが、未就学児だとどうしても学ぶ機会、行動機会が限られる上に、親の教育の影響が強くでてしまうのではないかと思っています。
あと、親も仕事、育児、家事でいっぱいいっぱいになってしまって、なかなか子どもと向き合う場もないでしょうし。悪いとは言わないですが、スマホとかテレビとかを見せっぱなしになりますしね。
そのような環境の中で、子どもが自ら考え選択し、小さな社会を感じる機会としてボードゲームを体験してもらうと同時に、親も子どもたちがどのような思考や性格を持っているのか、どのように向き合ったらいいのかを感じてもらえるきっかけになったらいいかなと思ました。

◆実施してみて手ごたえ、反響はどうでしたか?
◇手応えはありました。一番意外だったのは「サイコロを振る」という経験の無い子どもたちが多いことでした。
「投げる」でも「置く」でもなく「振る(軽く転がす)」という動作が、ゲームを進めていく上でどんどんスムーズになっていく様は見ていて素晴らしいなぁと感じました。
また、「サイコロの出た目に合った動作・行動をする」「とにかく分からなくてもやってみる」「上手くいかなかなくて怒ってしまう」「会話をしながら進めてみる」「ワクワクする」「何度も繰り返す」など、行動の中で、子どもたち自身がどうすればゲームをうまく進められるのかを考え、行動に移し、上手くなっていく姿や、親が子どもの行動をみて褒めたりアドバイスしたりして、そして親自身も褒め方やアドバイスの仕方が上手くなっていく姿を見て、やって良かったなと思いました。

◆今後の活動予定はありますか?
◇手応えがあったので、また親子向けのボードゲーム会は開催したいと思います。
また、10月5日、6日の11時半~13時半に、同会場で大人向けのボードゲーム体験会を開催します。

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(主任研究員 栗田)

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