その他

2016年11月29日(火)
「フューチャーセンターの社会実装に関する研究」第1回研究会を開催しました。
さて、フューチャーセンターとは何か?今は一言で説明することはできませんが、たとえばある分野の課題は、別の分野の課題とも関連性があることがあります。 当事者だけの議論ではこれまで解決できなった課題は、部外者を入れた会話からヒントが見えることがあります。
しかし、いざ連携しようと考えたときに、具体的にどうすればいいのか分からいと思うのです。
つまり簡単にいうと『産官学民が連携できる仕組み』がフューチャーセンターの基本的な考え方なのです。

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第1回は、フューチャーセンターとはどういったものかイメージしていただきやすいよう、池山座長によるデモンストレーションを行いました。今回は「未来シナリオ」という手法を体感いただきました。
皆さんほぼ初対面であるにもかかわらず、会話が進み、笑いが起き、考えたことの無いような発想が生まれたようでした。

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研究員名簿

◆これまでの経過
本年4月に、中間支援組織の課題についてヒアリング調査を行いました。その中で「産官学民」の連携がキーワードとして現れてきました。
そこで、5月25日に皇学館大学助教 池山 敦 先生にご相談させていただき「フューチャーセンターの仕組みを三重県に取り入れよう」という方向性が決まりました。
この時点で、松阪市中間支援組織の指定管理者でもある特定非営利活動法人 Mブリッジの米山理事長にもご協力をお願いし、「共同研究会議」という機関で意見交換を始めました。

その後、各種団体に研究の趣旨説明と研究会への参加のお願いに伺うと同時に、「徳島大学フューチャーセンター A.BA」と「京都府立大学、京都中小企業家同友会 共同研修」に視察に伺いました。

10月5日(水)に「フューチャーセンターの社会実装に関する研究」説明会を開催し、皆様のご理解をいただきながら研究会初日を迎える事が出来ました。

これから産官学民の連携の仕組みを、産官学民で模索していきたいと思います。
皆様のご理解とご協力をよろしくお願いします。

(主任研究員 栗田)

 

セミナー 講演会 シンポジウム,メンタルヘルス対策

「ストレスチェック制度の在り方に関する担当者意見交換会」を開催しました。

内容については「地方自治みえ」12月号で詳しく掲載します。

【日時】
2016年10月12日(水)14時から17時

【趣旨、目的】
各自治体の制度、考え方だけでなく、担当者が抱える悩みについても情報共有できる場を目指し、今後も担当者間で相談し合える関係を築くことも目的に開催しました。

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【所感】
メンタル疾患に悩む職員が増えている中で、職場に臨床心理士やカウンセラーを雇用する方法もあるのでしょうが、管理職に「心理相談員」(中央労働災害防止協会)の資格を取得する事を推奨することで、職場の風土から変えていく事も大切なのではないかと。
大きな災害が起こった時、行政職員は「支援者」でありながら「被害者」という立場になります。そんな異常な状態の中、精神の安定を如何に取り戻すか。ストレスチェック制度の運用を良いチャンスと捉え、そんな課題も含めた準備を進めるためのお手伝いが、当センターとしての使命として感じます。

【座長】
三重県健康福祉部 次長 栗原 正明 様

【アドバイザー】
かすみがうらクリニック 副院長 猪野 亞朗 先生
かすみがうらクリニック 臨床心理士 宗田 美名子 先生

【参加者】
15団体 20名

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(主任研究員 栗田)

セミナー 講演会 シンポジウム,その他

2016年10月14日、15日と「第36回地方自治研究全国集会 宮城自治研」に参加してきました。
二日目、私は「第12分科会 ほんとうの住民協働とは?」に参加しました。
午前中は様々な取り組み事例の報告がありました。
商店街のシャッター通りを何とかしようとする取り組みがありました。
障がい者の雇用を何とかしようとする取り組みがありました。
小規模多機能自治、地域包括ケアシステムを活用した地域づくりを進める紹介もありました。
かなり広範囲の分野において取り組み事例が紹介されました。それ故に、あまり深く議論ができなかったことが残念ではありました。

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さて、人口減少問題は明らかな情勢であり、分かっていることは「今の行政のシステムでは限界を迎える時期が来る」ということです。
住民協働が求められる時代であるにもかかわらず、自治体も住民も、その変化についていけていないと感じます。
私が本分科会を選択した理由は、助言者として株式会社フューチャーセッションズの名前があったからに他なりません。

本当の協働とは、当事者だけで行うものではない。様々なセクター(異業種)の人間が集まり、対話をする中で新たに生み出されるもの、というのが私の考えです。
これまで、当事者間で議論を重ね、解決できなかった問題が、より複雑、より厳しい社会情勢の中でどうして解決できますか。
多くの課題は新たな対話の場から始める必要があるのです。

株式会社フューチャーセッションズは、まさにその仕組み、フューチャーセッションの力にいち早く気付いた組織の一つです。
フューチャーセッションは「違う視点」を大切にします。「議論」より「対話」を大切にします。未来思考で前向きに課題と向き合います。
聞きなれない言葉かもしれません。しかし、まさに今必要な仕組みなのです。

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分科会の休憩時間、株式会社フューチャーセッションズのマネージャーさんと少しの間お話しする事が出来たことは、私にとって貴重なものでした。
当センター研究事業「フューチャーセンターの社会実装に関する研究」についての話をさせていただくと、今後の意見交換についても快く応じていただきました。
非常に嬉しく思うと同時に、身が引き締まる思いがしました。
まだまだこれからですが、良い研究にしていきます。
それには皆様のご理解とご協力が必要不可欠です。どうぞよろしくお願いします。

(主任研究員 栗田)