三重県内の情報,その他

2017年9月10日(日) 第3回 皇學館大学 地(知)の拠点整備事業 公開シンポジウム ―「伊勢志摩で共に暮らし続けることのミライを考えあうシンポジウム」― に参加させていただきました。

地(知)の拠点事業とは「三重県伊勢市及び同市を中心市として「伊勢志摩定住自立圏」を形成する2市5町(鳥羽市、志摩市、度会郡玉城町、度会郡度会町、度会郡大紀町、度会郡南伊勢町、多気郡明和町)の自治体と連携し、「地域の定住機能の新たな在り方を自らの課題として捉え行動できるアクティブ・シチズンの育成」のための教育プログラム作りと大学教育の質的転換及び地域課題研究体制の構築に取り組みます。」(皇學館大学ホームページより)

学生たちが地域の現状を観て実際に活動に参加することで、地域の魅力を感じ、誇りを感じています。
自治体とも連携しており、若者の純粋な想いを受け止めているようでした。
学生たちは様々なプロジェクトに自主的に参加することで、地域の実情を観る機会を持ちました。今回のファシリテーターは、その多くを大学生が務めました。
その進行も、プレゼンも素晴らしく、大学で、地域で素敵な学びを得ている事が伺えます。

行政職員も地域を観て、地域と対話することを忘れてはいけません。それが我がまちに誇りを持つことに繋がります。
そんなことを教えられた一日となりました。

(主任研究員 栗田)

その他

2017年8月19日(土)「玄甲舎利活用100人委員会」(玉城町)を視察させていただきました。

玉城町の文化財である「玄甲舎(茶室)」の修復にあたり、住民が活用できる施設としてどうあるべきか、ご意見やアイデアを求めるために開催されました。
進行は「フューチャーセンターの社会実装に関する研究」の座長でもある、皇學館大学の池山助教が務め、玉城町の「良いところ」と「それを伸ばすためにどうすればよいか」、「残念なところ」と「それを克服するにはどうすればよいか」について、意見を出し合いました。
100名以上の参加者は、いくつかののグループに分かれ、終始和やかな雰囲気の中で自分の想いを語っているようでした。
今後は「玄甲舎利活用テーマ別委員会」を開催し、意見を掘り下げていくとのことでした。

町民が我がことと捉え、多くの方が集まり、要望や陳情の場としてではなく前向きな対話がなされるには、会場の雰囲気や進め方、事前の準備が大きく影響していると考えています。
研究会でもテーマとして位置づけており、引き続き検証を行っていきたいと思います。

(主任研究員 栗田)

セミナー 講演会 シンポジウム,その他

2017年7月20日(木) 三重県地方自治研究集会を開催しました。

始めに当センター岡本理事長から挨拶を行いました。「自治研活動とは、自治体の現場職員の役に立つ調査研究活動を行う事だと考えていた。しかし、昨年6月に自治研センターの理事長に就任し、現場ではなしえない、しかし将来必要なことを考える活動も必要だと思うようになった。今日は職場を離れた、違う空間に思考を漂わせ、自らを問い直す一日としてほしい。」

基調講演は、公益財団法人地方自治総合研究所 研究員 飛田 博史 氏による『地方財政の現状と課題』というテーマでご講演いただきました。今まで地方財政に触れる機会がない職員には難しく感じてしまうテーマでしたが、分かり易く説明いただき、自治体職員として知っておくべきことだと感じました。

午後からは、当センター主任研究員 栗田から『「協働」の時代、「フューチャーセンター」を知るべきメリット』というテーマで報告を行いました。
協働の必要性は誰もが感じており、いつでも簡単に出来ると思われがちですが、本当の協働は一朝一夕では出来ない事が多く、仕組みとして確立しておく必要があります。その仕組みとして「フューチャーセンター」が有効であり、そのことに気が付いている自治体もあること、この先必ず必要となる仕組みであることを報告させていただきました。

ワーキンググループによる3つの報告の後、自主レポートの中から最優秀賞を受賞された、伊勢市職員労働組合から報告を頂きました。
「ワーク・ライフ・バランスの実現に向けた働き方の見直しについて ~男性職員の育児休業取得について考える~」というテーマで、アンケート調査やその分析、推進に向けた冊子の検討までが報告され、調査研究だけでは終わらない、活動に結びつく素晴らしい報告でした。

ご出席いただいた皆様、ありがとうございました。