公共交通

 2024年5月27日に群馬県前橋市へのオンラインヒアリングを実施しました。ヒアリングでは、「前橋市の地域交通再生の取組み」と題して、前橋市の公共交通における特徴として、運転免許の保有の有無による外出率の状況や交通分担率、交通事業者の状況、地域課題、まちづくりの現状。また、公共交通に関する取組みとして、まちなかにおけるバス共同経営の取組みやインフォメーション改善、データ活用、MaaSの取組み、自動運転技術の導入といった内容についてお話いただきました。

 今回ヒアリングを実施して、複数のバス事業者の共同経営による等間隔運行やデータ活用による各路線の見直しや再編への活用、運転手不足対策としての自動運転技術の導入のための実証実験といった公共交通の利便性の向上。また、インフォメーションの改善による市民がバスの行き先がわかりやすく利用しやすい環境を整えることや、MaaS事業の取組みにおける前橋市民割引や若者運賃無料デーといったサービスによりバス等の利用のきっかけをつくるといった前橋市の様々な取り組みは、公共交通の利用促進につながると考えられます。

今回のオンラインヒアリング視察で得られた知見等を活かして、これからの研究活動に繋げていきたいと思います。
ご協力をいただきました前橋市の職員の皆様、お忙しいところご対応をいただき誠にありがとうございました。

オンラインヒアリングの様子

公共交通

 三重県地方自治研究センターでは、この度「公共交通の利用促進に関する研究会」を設置しました。
 本研究会では、皇學館大学 現代日本社会学部教授 笠原正嗣様を座長に迎え、研究会メンバー(伊勢市、松阪市、名張市、亀山市、志摩市、伊賀市、東員町、大台町、度会町)と、公共交通の利便性の向上を図るための知識や手法について理解を深めることを目的に研究を進めていきます。
 第1回研究会(8月8日開催)では、「経済財政運営と改革の基本方針2023」を基に国の公共交通に関する方針を共有し、その後各市町と自治体の現状等について議論を行いました。
 今後は、今回の議論等を踏まえて引き続き研究活動に取り組んでいきたいと思います。