第6回シンポジウムが無事終了しました

 11月25日日曜日に多気町の町民文化会館において、第6回の「市町村合併を考える」シンポジウムを開催致しました。
 今回は約500名の方々がご参加いただきました。誠にありがとうございました。
 シンポジウム直前の11月10日に、松阪市周辺の10市町村長が集まり、合併検討会が設置されました。この検討会は、松阪市、飯南郡、多気郡と嬉野町及び三雲町の各首長で構成されています。検討会設置要綱によると、検討項目として、合併の是非と枠組み、住民への情報提供及び意向聴取の手法などがあげられています。これを受けて、なんらかの具体的な動きも明らかになってくることになると思われます。
 第1部では、推進派の阪上教授と慎重派の早川先生の基調講演をいただきました。会場アンケートによると、参加者はどちらの意見も同様に受け入れられていたようです。早く合併すべきであるという認識が高まった方もあれば、逆にもっと地域の議論に時間を費やすことが方必要であるという認識を持たれた方もあります。
 第2部のパネルディスカッションでは、第1部の講師に加え、おふたかたの地域パネリストをお招きしました。松阪会場では、松阪市長の野呂様と多気町商工会会長の村井様にご登壇いただきました。
 基調講演とパネルディスカッションの概要については、別ページに掲載いたしました。

 会場アンケートの中から目立ったご意見をいくつかご紹介しておきます。
 

 参加者の方及び開催に際しましてご尽力くださった多くの関係者の方に厚く御礼申し上げます。

     シンポジウム事務局

   会場アンケートに記入して頂いた意見から
  ・「合併後の不安があったが、少し取りのぞかれた。」(なし、60歳代、男性)
  ・「合併反対論者がスウェーデンの例で税金が高いことを述べていた。現在のサービスを維持するには、税金が高くなるので合併すべきである。」(津市、50歳代、男性)
  ・「良い面、悪い面が基調講演により良くわかりました」(多気町、30歳代、男性)
  ・「早川先生の「国の財政再建のための市町村合併の押し付けは問題」との指摘に同感。合併は住民自治の後退になる。」(宮川村、50歳代、男性)
  ・「地方政府を確立することまた、財源を地方に委譲することが大切だ。なお、効果的な合併を進めるべき。」(宮川村、40歳代、男性)
  ・「合併検討会に参考になった。」(明和町、60歳代、男性)
  ・「基調講演の講師のそれぞれの意見は正しい。しかし、過去を見直して、これからの在り方を考えなければならず、過去の例を直し新しい施策を実施することが豊かなまちをつくると考える。」(松阪市、50歳代、男性)
  ・「メリットよりもデメリットのほうが大きく、介護のことがすぐ降りかかってくる私には合併が果たして良いかわからない。」(宮川村、50歳代、女性)
  ・「財政上にゆとりのためだけに市町村合併をしても地域住民の心のゆとりは生まれないと思う。」(玉城町、20歳代、女性)
  ・「合併するに当たっての不安はたくさんあるが、まずはこのような講演会やシンポジウムなどたくさん開いてほしいと思った。とても参考になった。」(松阪市、20歳代、女性)
  ・「合併する不安より、今のままズルズルといく不安のほうが大きい。」(明和町、20歳代、男性)
  ・「人まかせにしていたが、それではいけないと思った。」(玉城町、20歳代、女性)
  ・「村の将来を16年度末に期限を切って論議することに問題あり。地方は人口は2割だが、国土の7割を守っている。合併をすれば、山村はさびれてしまう。21世紀は、環境の世紀といわれているが、その環境を担っていく上で、大切なことは森林の保全であり、水資源の確保である。森林を守っているのは、地方の村である。」(宮川村、50歳代、男性)
  ・「今まで、メリットの面ばかりの情報で判断していましたが、デメリットの面の話を聞いて必要性に疑問が生まれました。」(大台町、40歳代、女性)
  ・「市町村合併は、国が地方分権を徹底し、財政の分権と地方自治のシステムを明確に提示してくれないと先が見えない。具体的な議論にならないのではないか。住民の自治意識を高め、地域自治のシステムが明確に示された後に市町村合併はすべきである。」(松阪市、40歳代、女性)
  ・「各論の議論をもっとする必要がある。」(伊勢市、30歳代、男性)
  ・「地域意識と郷土意識、つまり、自治意識の向上に向けた取り組みが不足している。再考してほしい。」(飯高町、60歳代、男性)
  ・「私は、議会という立場で一所懸命、検討して考えたいと思います。」(多気町、50歳代、男性)




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