第5回シンポジウムが無事終了しました

 11月17日土曜日に北勢町の北勢町町民文化会館において、第5回の「市町村合併を考える」シンポジウムを開催致しました。
 今回は約500名の方々がご参加いただきました。誠にありがとうございました。
 員弁郡の5町は、この10月25日に三重県から県内で2番目の合併重点指定地域に指定されており、新しい枠組みに向けての取り組みが始まりました。この動きを受けて、郡内の各町は、表面的な情報提供だけにとどまらず、直接住民の方に向けての説明会等が行われることになると思われます。
関係地域の首長様及び議会議員様も多数参加されており、講演及びパネルディスカッションに真剣に耳を傾けてみえました。
 第1部では、いわゆる推進派と慎重派の両講師に基調講演をいただきましたが、推進派の昇教授も条件付きの推進派であると明言され、懸案の具体的な解消策を提案されていました。慎重派の樹神教授からは、合併があまりにも、効率化の追求に偏り、規模の利益以外の問題をどこまで考えているのかという。指摘がなされました。
 また、第2部のパネルディスカッションでは、第1部の講師に加え、おふたかたの地域パネリストをお招きしました。桑員会場では、桑名市の高橋様と北勢町の寺西様にご出席いただきました。
 基調講演とパネルディスカッションの概要については、別ページに掲載いたしました。
 本地域では、一般論からさらに踏み込み、具体的に枠組みを提示する中で、合併の是非を論じていく段階にあると感じました。

 会場アンケートの中から目立ったご意見をいくつかご紹介しておきます。
 

 参加者の方及び開催に際しましてご尽力くださった多くの関係者の方に厚く御礼申し上げます。

     シンポジウム事務局

   会場アンケートに記入して頂いた意見から
  ・「議員と役場職員で研究会を発足させているが、なぜ住民は置いてきぼりなのか。」(藤原町、50歳代、男性)
  ・「合併を仮定(構成市町を検討)し、具体的な数値を提示しないと、理解が得られないのではないか。合併は首長、議員が積極的に推進しないと進まないと思われるので、各市町長は住民に考えを表明してほしい。」(長島町、40歳代、男性)
  ・「現在の県市町村という制度が最善のものとは考えられない。より良い方向へ進むのは当然だと思う。しかし、長い年月を経た今の形の良いところが失われるのも、また日本人にとって損失ではある。市町村合併について、広報活動がまだ全然不足していると感じた。もっと地域住民にその必要性、デメリット等を普及させる必要がある。」(北勢町、40歳代、男性)
  ・「私は、地域の団体職員であるが、仕事及びサービスは地域密着型であり、、市町村が合併すれば、当然合併になるだろうが、十分なサービスができるか心配である。」(藤原町、40歳代、男性)
  ・「講演内容を聞いて、必要性を感じました。」(員弁町、50歳代、女性)
  ・「コーディネーターの竹下先生の解説は非常にわかりやすかった。それとともに、合併の必要性を再認識させられた。」(鈴鹿市、30歳代、男性)
  ・「市町村の合併にまつわる周辺自治体の意見がまとまるには、ある程度の時間が必要であると思われますが、自治体の長だけの意見で実施するのではなく、あくまで、周辺住民の意見を反映した自治活動をすべきために最良の手段をとって合併してほしいと思います。」(岐阜県可児市、20歳代、男性)
  ・「昇先生の講義によって、今すぐ合併が必要であるように考えが変わりました。」(桑名市、30歳代、男性)
  ・「合併後も、それそれに地域(小学校区程度も含めて)が、独自の発想で地域づくりできる方法を残したい。」(北勢町、30歳代、男性)
  ・「小さい町で居住しているので、合併で広域化され、大きな市になるといろいろのサービスがどうなるか、いろいろの先生方のご意見を伺っても慎重にならざるを得ません。」(藤原町、40歳代、女性)
  ・「市町村合併すれば、この部分は具体的にどう変わり、その結果どうなるのかというように、行政サービスの中から数点を選んでわかりやすいシミュレーションを提示して議論を喚起してはどうか。」(北勢町、40歳代、男性)


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